YouTubeのライブ配信でもっとも収益化につながるのが”投げ銭”機能です。しかし、投げ銭に関する利用条件や還元率の実態を知らない人も多いでしょう。
そこで本記事では、YouTubeライブの投げ銭機能についてまとめました。
そのほかにも、投げ銭のやり方や仕組みに関しても詳しく解説しているので、配信者も視聴者もぜひ参考にしてみてください。
YouTubeライブの投げ銭とは
YouTubeライブの投げ銭、いわゆる”スパチャ”はライブ配信中のみに利用できる有料コンテンツです。YouTube上で設定された上限金額の範囲内で、視聴者が配信者にお金で支援する機能となっています。
投げ銭をすることで、YouTubeライブのチャット欄で目立つメッセージを送ることができるため、応援している配信者に認知してもらいやすくなるでしょう。
こうしたスパチャを通して好きな配信者と距離を近づけられるのは投げ銭のメリットとも言えます。
言語の由来
投げ銭とは、一般的にリスナーがライバーに対してアイテムという形で有料(金銭の価値と同等)のアイテムを送信することを意味します。数年前までは、オフラインのパフォーマーに対して小銭を投げ入れることを指す言葉として多く使われました。
ライブ配信においては、ギフティングやアイテムとも表現されます。
金額
金額 | iOS(iPhone・iPad) | PC・Android |
---|---|---|
最低投げ銭金額 | 120円 | 100円 |
最高投げ銭金額 | 12,000円 | 50,000円 |
1回のスパチャで投げ銭できる金額は上記の通りです。
さらに、1アカウントにつき1日の投げ銭上限金額も50,000円までです。
複数のライバーに投げ銭をしたい場合は、上限50,000円の範囲内で行いましょう。
還元率
提供元 | 手数料 | 還元率 |
---|---|---|
YouTube運営側のみ | 約30% | 約70% |
YouTube運営側+Apple側 (iOSを経由している場合) | 約30% +約10~20% | 約50~60%弱 |
勘違いされがちですが、視聴者からの投げ銭金額の100%が配信者の収益になるわけではありません。提供元であるYouTubeやApple(iOSを通して視聴している場合)から手数料が引かれた分が収益となります。
YouTubeはもちろん経由しますが、それに加えて視聴者がiPhoneやiPadで視聴している場合、配信者へ送る投げ銭の還元率は低くなります。
視聴者として、できるだけ多くの金額を配信者に届けたい場合は「Google Chrome」や「Safari」などのブラウザを利用して視聴するといいでしょう。
そのため、スパチャの金額によってリスナーを「太客」「細客」と表現することで話題を呼んだお笑い芸人の粗品さんも、上記の動画のようにPCからの投げ銭を熱望しています。是非動画をご覧ください。
YouTubeライブの投げ銭の仕組み
投げ銭額 | 色 | 最大文字数 | 固定表示時間 |
---|---|---|---|
200円未満 | 青色 | 0文字 | 固定なし |
500円未満 | 水色 | 50文字 | 固定なし |
1,000円未満 | 黄緑色 | 150文字 | 2分 |
2,000円未満 | 黄色 | 200文字 | 5分 |
5,000円未満 | オレンジ色 | 225文字 | 10分 |
10,000円未満 | ピンク色 | 250文字 | 30分 |
20,000円未満 | 赤色 | 270文字 | 1時間 |
30,000円未満 | 赤色 | 290文字 | 2時間 |
40,000円未満 | 赤色 | 310文字 | 3時間 |
50,000円未満 | 赤色 | 330文字 | 4時間 |
50,000円 | 赤色 | 350文字 | 5時間 |
視聴者からの投げ銭金額によってコメントの色や文字数、コメント固定表示時間が変わります。
投げ銭の額が大きければ大きいほど目立ちやすく、配信者の目に留まりやすいでしょう。
iPhone税(PCからスパチャしよう!)
スパチャの色 | PC | iOS | 配信者履歴 |
---|---|---|---|
青 | 100円 | 160円 | 70円 |
ターコイズ | 200円 | 320円 | 140円 |
緑 | 500円 | 800円 | 350円 |
黄色 | 1,000円 | 1,600円 | 700円 |
オレンジ | 2,000円 | 3,200円 | 1,400円 |
紫 | 5,000円 | 8,000円 | 3,500円 |
赤 | 10,000円 | 15,800円 | 7,000円 |
赤 | 20,000円 | 31,800円 | 14,000円 |
赤 | 30,000円 | 48,800円 | 21,000円 |
赤 | 40,000円 | 58,800円 | 28,000円 |
赤 | 50,000円 | 78,800円 | 35,000円 |
さきほど紹介した粗品さんへのスパチャが78,800円で「ん?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
これは一般的に「iPhone税」と呼ばれ、Appleに対して支払う手数料になります。そのため、スパチャを送る際はPC(Webブラウザ)から送ることをおすすめします。
YouTubeライブで投げ銭を受け取る条件
- 18歳以上である
- チャンネル登録者数が1,000人以上である
- スパチャを利用できる国あるいは地域であること
- 直近12ヶ月で公開動画の総再生数4,000時間以上である
YouTubeライブで投げ銭を受け取る条件は上記の通りです。
一方で、視聴者が投げ銭を行う分には必要な条件はありません。
有効化
- パソコンでYouTube Studioにログイン
- 左側タブの「収益化」をクリック
- 「Supers」を選択(※条件を満たしていると表示されます)
- 「使ってみる」をクリックし、画面の指示に従う
- 手順を完了後、「Super Chat」のスイッチをオンに設定
配信者は、上記の設定でYouTubeライブの投げ銭機能が使えるようになります。
初心者ライバーは、まず投げ銭を受け取る条件を満たすことから始めましょう。
YouTubeライブ投げ銭機能の使い方
- 投げ銭したいライブ配信のチャット欄を開く
- コメント欄に表示されている「¥」マークをクリック
- 「Super Chat」を選択
- 金額とメッセージを入力
- 「購入して送信」をクリック
基本的に、YouTubeライブの投げ銭は視聴者であれば誰でもできます。支払いを確定するとチャット欄に、投げ銭した金額とメッセージが表示されます。
また、②で「¥」が表示されていないライブ配信は投げ銭を受け付けていません。
支払い方法
- PayPal
- iTunesカード
- キャリア決済
- バンドルカード
- デビットカード
- プリペイドカード
- クレジットカード
投げ銭の支払い方法は、上記の7種類から選べます。
おすすめは、チャージする手間が省けるクレジットカードです。
YouTubeライブの投げ銭をする際の注意点
送り間違い
YouTubeの投げ銭機能には、キャンセルや返金制度はありません。
そのため、金額の設定ミスや送り間違いなどがあってもお金は戻ってこないので気を付けましょう。
金額がわかる
YouTubeのライブ配信で投げ銭した金額やコメントは、ほかの視聴者にもわかる仕様になっています。
ほかの視聴者に投げ銭金額がバレてほしくないという方にはおすすめできない機能です。
配信終了後
投げ銭機能が使えるのは、ライブ配信中のみです。
予期せぬタイミングでライブ配信が終了してしまった場合、投げ銭機能を使ってアピールする機会を失ってしまうことも…
そうならないためにも、できるだけライブ配信の前半に投げ銭機能を使うことをおすすめします。
YouTubeライブの投げ銭についてよくある質問
YouTubeライブの投げ銭まとめ
- YouTubeライブの投げ銭は別名”スパチャ”と呼ばれている
- YouTubeライブの投げ銭機能は視聴者側であれば誰でも利用可能
- 投げ銭金額によってコメントの色や文字数、コメントの固定表示時間が変わる
- YouTubeライブで投げ銭機能を使うことは配信者に認知されるメリットがある
- YouTubeの投げ銭機能には、キャンセルや返金制度がないため送る前は確認が必要
視聴者からの投げ銭でモチベーションアップにつながる配信者は多いでしょう。
好きな配信者を見つけて応援してあげてください。
だからと言って、お金の使いすぎには気をつけてくださいね。
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