近年、Vtuber(バーチャル配信)市場は急激に拡大しています。トップライバープロダクションに所属するためのオーディション倍率は一般の大手企業よりも高いと言われるほどです。
実際、Vtuberとしてデビューして自身の生計を立てている方も多くいます。
そこで本記事では、Vtuberが収入を獲得できる仕組みと想定される年収についてまとめました。
これからVtuberを本業にしたい方や、推しVtuberがどれだけの年収を得ているか知りたい方は是非記事をご覧ください。
Vtuberの収入源5選
投げ銭
Youtubeであれば、YoutubeLiveの際のスーパーチャットが投げ銭にあたります。
他アプリでは「ギフト」といわれたりします。ライブ配信においてリスナーがライバーに対してギフトやコメントにお金を乗せて送信することで成り立つ収入源です。
例えば、10,000円の投げ銭をされた場合、2,000円がライバーの収入として振り込まれます。
リスナーの投げ銭に対して、ライバーにどれだけ収入が入るかは「還元率」と表現され、配信アプリやライバーの契約形態、所属事務所などによっても異なります。
企業案件
Vtuberとして有名になることで、多くの企業からPR商品の紹介やサービスの紹介を依頼されます。
その際、金銭のやり取りに加えて、その商品/サービスを無料で提供されたりするなど、メリットが大きいです。
しかし、企業案件はそのVtuberの影響力が前提条件となります。そのため、駆け出しVtuberが収益として獲得するには難しい収益モデルです。
広告収入
Youtubeの再生回数が増加すると、Google(Youtubeの運営会社)が自動で広告を付けてくれます。その広告によってVtuberは収益を獲得することができます。
しかし、Youtubeの再生単価は1円未満のことが多く、広告収入で生きていくと考える場合は10万再生を継続して出すくらいのレベルが必要だと私は思います。
Youtubeドリームといった言葉がありますが、Youtube自動広告による収入は決して強くないです。
ちなみに、Youtubeの収益化条件は以下です。以下を達成すると収益化アカウントとして認められ、再生回数に応じた広告収入が発生します(再生単価はYoutuberによって異なります)。
- 規約違反なし
- チャンネル登録者1,000人以上
- 直近1年の総再生時間が4,000時間以上
グッズ販売
Vtuber独自のグッズを作成し、販売します。しかし、個人Vtuberでは難しい収益化方法です。
そのVtuberとしてブランド化することで、より収益が安定します(キズナアイなど)。
メンバーシップ/FANBOX
個人勢や初心者Vtuberの安定した収益化におすすめなのが、メンバーシップとファンボックスです。
どちらも、月額○○円といった形式で募集し、それに対する特典をVtuberが提供します。
この会員数を増やすことで、サブスク形式のように毎月安定した収益が発生します。
自分に対する熱狂的なファンを数人作るだけでも、収益は発生するのでおすすめです。
Vtuberの想定年収
年収計算について
Vtuberの想定年収は、上記で紹介したように、収益源すべてを+する必要があります。
つまり、以下のような計算式が成り立ちます。
Vtuber年収=YouTube広告+投げ銭+案件+グッズ+メンバーシップ+α
そのため、第三者が個々のVtuberの年収を正確に想定することは実質不可能です。いま世の中に出回っている想定年収と実際の年収の整合性はないに等しいと思っています。
とはいえ、想定年収と記事タイトルにも書いた通り、できる計算をしました。
それが、スーパーチャットです。参考までにこれまでの累計スーパーチャットをプロダクション(事務所)所属の大手Vtuberと個人勢それぞれに分けて紹介します。
プロダクション所属
Vtuber | 事務所 | 想定スパチャ収益 |
---|---|---|
桐生ココ | ホロライブ | 約4億 |
兎田ぺこら | ホロライブ | 約3億5,000万 |
剣持刀也 | にじさんじ | 約7,000万 |
叶 | にじさんじ | 約2億 |
キズナアイ | – | 約3,000万 |
大手プロダクションに所属するVtuberは以上のように、数千万~数億の利益をスパチャのみで獲得しています。
純粋なスパチャ収益が上記のもになるため、ここから事務所にどれだけ取られるかは不明確です。
個人勢
Vtuber | 想定スパチャ収益 |
---|---|
しぐれうい | 約2,700万円 |
figaro | 約1,000万円 |
天使うと | 約1,800万円 |
私が知っている中の個人勢トップVtuberになります。
大手Vtuberの1割にも満たないですし、広告収益(再生回数からの逆算)だと、サラリーマンの月収にも満たないことが多いです。
個人勢のVtuberで莫大な収益を安定させるには、大手プロダクションに所属するためのオーディション倍率並みに難しいでしょう。
Vtuberの収入計算方法/調べ方
視聴者の国籍や年齢によって広告収入は変わります。1再生当たり0.05円~0.1円とかなり低いです。
詳細な計算方法については、動画でも解説しております!
計算ツール
Social Bladeで大体の想定収益は計算できます。
チャンネル名を検索することで、そのチャンネルの推定収益がわかります。ただ、推定収益であって年収ではないため注意が必要です。
実際の収入
登録者数 | 40,000人 |
再生数(1ヶ月) | 90万 |
再生時間(1ヶ月) | 8万 |
上記のチャンネルで19万円くらいの広告収入があるそうです。
再生数が稼げないと、広告収入は成り立ちません。
Vtuberの収入源まとめ
- 投げ銭
- 企業案件
- 広告収入
- グッズ販売
- メンバーシップ(FANBOX)
上記のような収入源で振り分けることができます。
直近では、Vtuberに企業がスポンサーとして付くこともかなり前向きに検討されているそうです。
ただ実際、トップVtuberは多額の収入を得ることができますが、ほとんどのVtuberがサラリーマンの収入はおろか、そもそも収益化できていない状況です。
トップVtuberばかりが目立つので、稼ぎやすいと勘違いされがちですが、そんなことはないことを本記事を通してご理解いただけますと幸いです。
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