TikTokユーザーの平均年齢は約34歳と言われています。
そこに目を付けた企業が今では、TikTokで人材採用活動を行う時代となりました。では、なぜほかのSNSではなく、TikTokが採用活動に選ばれているのでしょうか。
そこで本記事では、TikTokで人材採用が有利な理由とメリットについてまとめました。
企業の成功事例も公開しているので、参考にしてみてください。
TikTokで若手の人材採用は可能!
「TikTokで若手の人材採用は可能なのか?」という疑問についてですが、結論は可能です。
TikTokユーザーが若年層であることから、新卒採用や中途採用に利用する企業が増えております。
実際に成功した企業も多く存在し、TikTokで人材募集を行うことはメリットも豊富です。TikTokを利用していない企業よりもはるかに有利と言えるでしょう。
ベンチャー企業
大手企業(上場企業)になると、採用フローも複雑なうえに企業の認知度は高いです。
つまり、自社を宣伝せずとも多くの人材が集まってきます。一方でベンチャー企業はそもそもで応募人材も少なく、採用活動が難航することが多いです。
そのため、SNSなどを通じて自社の認知を拡げることで採用活動に幅を効かせることができます。
TikTokで採用活動を行うメリット6選
拡散力が高い
TikTokには、いいねの数などで”おすすめ”に表示されやすくなる機能が搭載されていることからほかのSNSと比べて拡散力が高いです。
企業の人材募集のために動画が拡散されやすいことはメリットと言えるでしょう。さらに加えて、TikTokユーザーである若者の拡散力は凄まじく高い傾向にあります。
競合率が低い
TikTokで採用活動を行うメリットとして、競合率が低いことが挙げられます。
たしかにTikTokで実施した採用活動が成功し、話題となった企業も存在しますが、まだ「人材採用=TikTok」という選択肢に入るほどではありません。
だからこそ、良い人材を他社と取り合うことなく独占できるメリットがあります。
採用活動費
- 人材紹介費
- 人材採用費
- 求人広告の掲載費
- 合同企業説明会の参加費
基本的に、採用活動を行うには人材会社と契約を結ぶことがほとんどです。つまり、上記の内容を人材会社に頼むことになるため、採用活動を無料で行うことは不可能と言えます。
しかし、TikTokを使えば自社で採用活動を行うことが可能なため、採用活動費を抑えることができるのはメリットになるでしょう。
ユーザーが若年層
現代は、若手の人材を欲している企業が数多く存在します。そこで使えるのがTikTokです。
TikTokではユーザーのほとんどが若年層のため、若手人材採用には丁度いいターゲットがそろっています。
特に、社員の高齢化や人材不足の企業にとってTikTokは欠かせない存在となるでしょう。
情報を伝えやすい
TikTokでは短尺動画が人気で、ほかのSNSよりも情報を伝えやすいです。さらに、TikTokユーザーは短い動画内で多くの情報を収集しようとします。
企業としては、その短い動画内でどれほどの情報を伝えられるかが勝負となるでしょう。
興味を持たれやすい
TikTokは、各国でも人気上昇中で今後もさらに流行していくと言われているSNSアプリです。
そんな最先端アプリを活用して採用活動を行っている企業に注目する若手もどんどん増えていく可能性があります。
若者は古臭い考えをもった企業より、新しいアイデアや知識を取り入れている企業に魅力を感じやすいです。また、動画で社風などを伝えるとより若者の心を刺激するでしょう。
TikTokで人材採用を有利にするポイント7選
最初の出だしを重視
- 「どこの会社?」
- 「なんだこの会社は!」
- 「この動画の先が気になる」
TikTokでは、短尺動画でありながら出だしが一番大切です。
「あんな企業がこんなことをしている!」と、一発目で興味をわかせるような動画が鍵となります。
広告感を出さない
TikTokで広告っぽい動画が流れてくると、その動画は一瞬でスクロールされてしまいます。つまり、ただただ「人材足りてません!」を伝えるだけでは人は集まらないということです。
大切なポイントは、”どんな企業なのか”ということです。
極力、広告感がでないような動画に仕上げましょう。
リアルを伝える
ダメな例 | よい例 |
---|---|
休日多めのホワイト企業です。 | 有給制度が豊富です! |
優秀な人材が豊富! | TikTokを見ている若い人材が欲しい。 |
残業時間無し! | 繁忙期によっては残業有り。 |
TikTokではきれいな情報ではなく、企業の現状を伝えるようにしましょう。
TikTokユーザーにとっては、企業のリアルを動画内で知りたいと思ってTikTokを見ている可能性があります。ポジティブな情報よりもリアルを伝えたほうがウケも良く、信頼度向上にもつながるでしょう。
また、入社後のマイナスなギャップを抑えることができれば、早期退職者を減らすこともできます。
社員を起用する
TikTokを見ている若者は、企業探しをしているわけではありません。
しかし、何気なく見ていたTikTokに突然、企業の社員がおすすめ表示されると興味をもつ若者は多いです。例えば、「社長なのにTikTokを撮っている」だけでバズったりすることがあります。
TikTokで企業の動画を投稿する際には、社員を必ず起用するようにしましょう。
動画編集を工夫する
TikTokは、とくに編集ソフトや技術が必要なわけではなく、スマートフォンさえあれば無料で簡単に動画撮影・編集を行うことができます。
しかし、周りと差別化を図るためにも動画編集の工夫は一番大切です。例えば、世間一般に知られている企業の見た目とはちがった雰囲気を演出した動画編集ができれば、そこでギャップを生み出すことができます。
そのギャップは若者の心を刺激し「この会社に入社したい!」と思わせるきっかけとなるでしょう。
ターゲットをしぼる
TikTokでは比較的若者が多いですが、年齢層としては10代〜40代と幅が広いです。若手人材であれば、誰でもいいという採用の仕方をする企業は少ないと思います。
企業の中で、どんな人材が必要なのかターゲットを明確化させることが大切です。
そして、ターゲットに合わせた動画を拡散していくことでミスマッチを避けることができ、欲しい人材が見つかりやすくなります。
企業情報がわかりやすい動画にする
TikTokのポイントは求人広告などの紙媒体ではなく、動画であることです。
動画であれば、社風や社員の雰囲気なども伝えられやすく、TikTokで採用活動を行うメリットとも言えます。
動画の尺は、だいたい15~60秒の間に企業情報を伝えられると効果的でしょう。
TikTokで人材採用を行う注意点
応募者の判別が難しい
TikTokで採用活動を行うことは、応募者との壁を作らないようにする効果もあります。その効果がマイナスに働いた場合、遊びやノリで応募してくる人物も現れるでしょう。
TikTokで採用活動を行う際には、応募者の見極めに気を付けなければいけません。
炎上するリスク
TikTokで採用活動を行っていくなかで一番怖いのは、炎上リスクがあることです。
拡散力が高いことから、些細なミスでもすぐに炎上してしまう世界です。また、一度炎上してしまうと人材募集どころか、企業の損失にもなりかねません。
そういった理由から、炎上リスク対策を事前に練っておく必要があります。
TikTok人材採用の成功事例5選
TikTokで人材採用活動を行って成功している企業アカウントを5つ紹介します。
また、参考になる企業アカウントの記事も公開しているのでこちらの記事もご覧ください。
大京警備保障株式会社
@dkykeibi_tokyo 絶対に成功させようねー#ヨネダ2000 #くまのこみていたかくれんぼ #会社の昼休み ♬ Ningentte Ii na – Suginami Junior Chorus
社員の平均年齢が50代の警備会社で、当時は若手社員の採用に苦労していたと話します。しかし、若手人材募集のために始めたTikTokは、開始してからたった1年で人気アカウントに成長しました。
さらに、求人広告費用に数百万もかけていたにも関わらず、TikTokをきっかけに20代~30代からの応募者が増えたそうです。
この企業の成功のカギは、警備に関するネタ投稿ではなく、社員のありのままの姿を見せたことでしょう。
また、企業アカウントのフォロワーランキングでは3位を獲得しており、YouTubeの登録者数は110万人を突破しています。(2023年1月現在)
三陽工業株式会社
@sanyoukougyou #女性はできて男性はできない #椅子チャレンジ やってみました☺️ほんとに起き上がれない!笑#チャレンジ動画 #チャレンジ ♬ Athletic Meet “Heaven and Hell” (No Introduction) – Shinonome
三陽工業は、「製造業」と「製造派遣事業」を行っているモノづくりの会社です。
新卒採用活動を目的に開設されたTikTokでは、中高年男性である「愉快なおじさんズ」が歌やダンス、一発芸といったおもしろ動画を撮っていることで話題になっています。
さらに、TikTokで登場してくる男性3人の平均年齢が57歳とTikTok界では驚きの事実です。また、面接者のうち7割がTikTokを見て興味を持っていたことがわかりました。
この企業の成功のカギは、中高年男性が若者の間で流行っているTikTokに一生懸命取り組んだことでしょう。
トゥモローゲート株式会社
@koheinishizaki 【悩み相談】入社した会社が離職率が高かった #ブラック企業 #退職 #離職率高め ♬ オリジナル楽曲 – ブラックな社長 西崎康平
トゥモローゲートは、”世界一変わった会社をつくる”というビジョンを掲げて他社とはちがった角度からブランディングを行うコンサル会社です。
TikTokでは、社長を中心に社風がわかるような動画が投稿されています。
特に「ブラック企業」と「ブラック”な”企業」の比較をした動画が人気で、若者からは「共感できる」「こんな会社で働いてみたい」との声が多く寄せられています。
株式会社これから
@corekara_official 新卒採用!都内以外の地域も募集中です🙇♀️#株式会社これから #23卒 #23卒就活 #就活 #アンゴラ村長 #EC ♬ オリジナル楽曲 – 株式会社これから
株式会社これからは、ECサイトの制作からコンサル・Webマーケティングを行う会社です。
また、一躍有名となったお笑いコンビ”にゃんこスター”のアンゴラ村長こと佐藤歩美さんが会社員として働いていることでも知られています。
TikTok自体は佐藤さんを含めた社員が起用されており、社風が非常にわかりやすい動画となっています。
TikTokを通じて社員同士の仲の良さが伝わることから、若手からの入社希望が多いそうです。
株式会社リンクロノヴァ
@lincronova ワッフルメーカーの素晴らしい使い方をご存知の方はコメントください!#リンクロノヴァ #上司と部下 #社長と部下 #会社メシ #会社で料理 #料理男子 #ワッフル#チョコワッフル#スイーツ男子 #宮城 #仙台 ♬ オリジナル楽曲 – ながの社長
リンクロノヴァは、空調設備・電気設備・通信設備工事を手掛ける総合設備工事会社です。
TikTokでは、社内で料理をし始める社員に長野社長が止めに入るも、最終的にはその料理を長野社長が完食するといった動画が人気です。
毎回アップされる動画の再生回数やいいね数、コメントの数はほかの企業の中でも群を抜いています。
社長のキャラクターもあり、若者から「まだ人材募集していますか?」などの声が寄せられているそうです。
TikTokの人材採用についてよくある質問
TikTokの人材採用まとめ
- TikTokユーザーの平均年齢は約34歳
- TikTokで人材募集することはメリットが豊富
- 企業の動画撮影では、社員を必ず起用すること
- 実際にTikTokで若手募集を行って成功している企業が多数存在する
- TikTokで若手人材を集めるために一番大切なのは動画編集を工夫すること
TikTokは、失敗しても何度もやり直しがききます。
若手の人材募集を検討している企業は、本記事を参考に挑戦してみてください。
また、人材採用について解説してくれているアカウントが多く存在するので、TikTokを利用するだけでも参考になります。
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