最近ではTikTokユーザーがどんどん増え、マーケティングツールやニュースの代わりに利用するなど、時代の変化を感じるようになりました。
そんな便利なTikTokですが、使い方や投稿内容を一歩間違えるだけで炎上してしまう危険なSNSとも言えます。過去に悪ふざけをした動画をアップしたことで炎上してしまった企業が実際に存在します。
そこで本記事では、TikTokでの炎上対策と原因、そして炎上してしまったときの対処法や注意点をまとめました。TikTokを楽しく活用していくための参考にしてみてください。
TikTokでの炎上とは
項目 | 概要 |
---|---|
対象 | 企業 著名人 一般人 |
行動 | 炎上しやすい言動 批判する・暴言を吐く モラルやマナーに反した行為 |
対応 | 謝罪・削除 反論・挑発 無視 |
TikTokでの炎上とは、投稿内容に対して不特定多数のユーザーから批判や誹謗中傷が殺到する状態のことです。
例えば、公共の場で迷惑になるような行動をした動画やモラルやマナーに反した行為の動画をアップする事例が挙げられます。また、個人の利用に限らず企業として利用している場合も炎上はデメリットでしかありません。
そうならないためにも、TikTokを利用していく上で炎上してしまう原因を理解しておく必要があります。TikTokのようなインターネットの世界では、「誰が見ているかわからない」ということを自覚しておきましょう。
TikTokで炎上する原因5選
TikTokで炎上してしまう主な原因をまとめました。投稿する動画が下記で紹介する項目に該当しないか注意しましょう。
いたずら・いじめ
- 嫉妬
- 正義感
- 没個性化
- 集団極性化
- ストレス発散
- 承認欲求が強い
こういった心理状態から、炎上する理由が見当たらない投稿でもいたずらやいじめ目的で炎上してしまうこともあります。
特にTikTokユーザーは若年層であることから、ダイレクトでリアルなコメントが飛び交いやすい分、炎上しやすいSNSでもあります。
モラルに反する行為
- 殺人
- 不倫
- 詐欺
- ポイ捨て
- 嘘をつく
- 約束を破る
立場やTPOにそぐわない言動などモラルに反する投稿は確実に炎上します。SNS上で誹謗中傷のコメントをすることもモラル違反の具体例です。
TikTokを利用していく上で、人として守るべきモラルを理解しておきましょう。
違法行為
- デマを拡散
- 著作権法に違反
- 未成年の飲酒・喫煙
- TikTokの利用規約に違反
- 動画やイラスト・楽曲を無断使用
これらの違法行為は、炎上してしまうきっかけとなります。
最近では、アルバイトが店内で悪ふざけをした動画や写真をSNSに投稿するといった”バイトテロ”が典型的な例の一つです。
バズり目的でわざと悪ふざけをして炎上しやすい投稿をする人もいますが、炎上してしまうと人生に傷がつく恐れがあるので注意が必要です。
情報の誤発信
- 個人情報の流出
- 報道発表前に発表
- 社内秘の情報を発信
- コメントやDMの誤送信
情報の誤発信は、炎上してしまう上に信頼を下げてしまうことにもなります。投稿内容を誤って公開してしまわないように日頃から気を付けましょう。
センシティブな内容
- 政治
- 宗教
- 差別
- 性的
- 暴力的
- 危険行為
- グロテスク
こうしたセンシティブな内容に値する投稿は、炎上してしまうリスクが非常に高いです。
センシティブな内容は個人の主張が強くなりやすい傾向があるので、あまり触れないようにすることをおすすめします。
TikTokでの炎上対策
TikTokで炎上しないために大切な知識、対策をご紹介します。
炎上しやすいことを把握
言語 | 話題 |
---|---|
日本 | 社会 |
女性 | 宗教 |
問題 | 政治 |
クソ | 戦争 |
悪い | 災害 |
汚い | 格差 |
批判 | 食べ物 |
北朝鮮 | スポーツ |
これらの言語・話題は、最も炎上しやすいと言われています。
何が原因で炎上してしまったのか、発言に問題はなかったか投稿内容を確認しましょう。
ユーザーとの交流を控える
TikTokで炎上してしまった場合は、ユーザーとの交流を控えましょう。
まずは、置かれている立場や状況をしっかり理解しておくことが大切です。
不用意にユーザーとコミュニケーションをとってしまうと、大炎上してしまうリスクがあるので気を付けましょう。
情報発信内容に気を付ける
不確かな情報を発信するのは控えましょう。例えば、企業などが不確かな情報を発信してしまうと企業に対しての信頼が失われてしまいます。
TikTokユーザーに間違った認識を与えないように、日頃から情報発信内容には気を付けて投稿していく必要があります。
TikTokで炎上してしまうとどうなる?
対象 | 事例 |
---|---|
学校 | 入学辞退者の増加・受験希望者の減少・教育制度の問題視 |
学生 | いじめ・退学・停学・内定取り消し |
企業 | クレーム・商品の評価や信頼度の損失・企業ブランドの低下・売り上げの落ち込み |
会社員 | 始末書提出・解雇・懲戒処分・損害賠償請求 |
担当 | 離任・辞任・引退 |
公共の場 | 使用禁止・入園禁止 |
TikTokユーザーである以上、炎上とは常に隣り合わせであるということを理解しておきましょう。
また、炎上はTikTokユーザーだけでなくSNS利用者すべての人に共通することです。精神的にも追い込まれ、生活や人生に大きな傷がついてしまう可能性があります。
そうならないために、安易な判断や軽率な言動には気を付けましょう。
TikTokで炎上してしまったときの対処法5選
万が一TikTokで炎上してしまった場合の対処法をご紹介します。TikTokに限らず、他の媒体でも有効的な対処法になるので、是非ご活用ください。
通報
- 殺害予告や犯罪予告のコメントがあった場合
- 炎上内容とはちがった誹謗中傷が寄せられた場合
- 炎上とは無縁な投稿に対して悪口や暴言が寄せられた場合
投稿内容とは無関係の誹謗中傷や犯罪目的のような危険なコメントに関しては、通報しても問題ありません。
また、通報者の情報は相手に届かないようになっています。
客観視
炎上してしまった場合は焦らず、まずは冷静に「なぜ炎上したのか」を真剣に考えてみましょう。発言や動画内容と寄せられているコメントを照らし合わせて、正しい投稿だったのか向き合うことが大切です。
原因がわからないままだとその後の対応がわからなくなったり、対処方法を間違えてしまったりすると大炎上になりかねません。
そういった理由から、客観視することは非常に大事なのです。
謝罪・削除
炎上してしまった理由が明確であれば、まずは謝罪から始めましょう。そして、謝罪のあとに炎上してしまったアカウントを削除するのが一番無難です。
過去に炎上してしまったTikTokユーザーのほとんどが謝罪後にアカウントを削除しています。
SNSを封鎖
TikTokのアカウントを削除するだけでなく、SNS全般を封鎖することをおすすめします。なぜなら、TikTokで炎上したとは言え、ほかのSNSでもバッシングを受ける可能性があるからです。
二次災害を防ぐためにも、ほかのSNSは封鎖したほうがいいでしょう。
コメント権限をオフ
- プロフィール画面右上の三本線をタップ
- 「設定とプライバシー」をタップ
- 「プライバシー」をタップ
- 「コメント」をタップ
- 「コメント」をタップしてオフに設定
TikTokで炎上してしまったときは、それ以上の炎上を防ぐためにコメント権限をオフにする設定を行いましょう。
少しでも炎上の拡大を抑えるためには欠かせない設定方法です。
TikTokで実際に炎上した事例
TikTokで実際に炎上した事例をご紹介します。
ディズニーで踊るハム集団
2022年3月下旬にディズニーシーで韓国アイドルグループKep1erの「WADADA」という楽曲でダンスを披露したハム集団が大炎上しました。
彼女たちが炎上した理由は、ディズニーシーの中でも人気撮影スポットである「アクアスフィア」の前で大勢で踊ったことが迷惑行為だったからです。
つまり、彼女らに陣取られていたせいで写真撮影ができなかったというわけです。その後、上記動画のようにニュースにも取り上げられ本格的に炎上し、学校や個人情報まで特定されました。
コロナ禍にピザハットのバイトテロ
2021年12月に大手宅配ピザチェーン店ピザハットのアルバイトが自分のマスクを触った手でピザ生地を触った動画が炎上しました。
時期はコロナ禍で人々がコロナウイルスに対して敏感になっている時代だからこそ、多くの批判が殺到した動画です。さらに、彼はバイトリーダーだったことが判明しております。
ピザハット側が衛生状況の再確認やスマートフォンの使用ルール、指導教育の強化などを徹底するといった謝罪文を掲載しました。
ファミマ店員が監視カメラでのぞき見
2021年3月に大手コンビニ会社のファミリーマートの店員3名が監視カメラに映った女性客の胸元をのぞく様子を撮影した動画が投稿され炎上しました。
この騒動に対してはファミマ側が謝罪し、動画に映っている店員2名に対しては懲戒解雇となりました。
TikTokで炎上してしまったときの注意点
TikTokで炎上した際、認識いただきたい項目についてまとめました。
謝罪文
- 申し訳ない:本当に思っていない
- 言葉足らず:自分の非を認めていない
- 不快にさせた:本質的な部分を謝罪していない
- ご不快な思い:命令されて言わされてる感がある
これらの言葉は謝罪のNGワードであり、過去にも再炎上につながっています。炎上は、謝れば済むという甘い話では済みません。ユーザーは謝罪文までしっかり見ています。
謝罪で本心がバレてしまうこともあるので、炎上してしまったときの謝罪文には気を付けましょう。
謝罪する日
- 企業:当日
- 一般人・著名人:3日以内
上記は、謝罪を行う適切な期間です。謝罪があまりにも遅いと逆に大炎上してしまうきっかけとなるので、早めの対応を心がけましょう。
アカウント・投稿をすぐ削除
炎上してしまったからと言って、すぐにアカウントや投稿を削除してしまうと「証拠隠滅」だとネット上で叩かれてしまいます。
炎上した際の順序は、まずは謝罪をしてから削除するのがおすすめです。
TikTokアカウントの停止期間
炎上してしまったら、TikTokのアカウントや投稿を削除してSNSの運営を一定期間停止させることがほとんどです。
また、新たにTikTok運営の再開を検討している場合は、停止期間に注意が必要です。あまりにも早い復帰は、「本当に反省しているのか?」とユーザーからバッシングを受ける可能性があります。
炎上度合にもよりますが、炎上が収まってから3週間以上は自粛したほうが良いでしょう。
TikTokの炎上対策についてよくある質問
TikTokの炎上対策まとめ
- 炎上後は、SNS全般を封鎖する
- 炎上した場合は、すぐに謝罪する
- 炎上しやすいワードや話題が存在する
- TikTokは、ほかのSNSより炎上しやすいSNSである
- モラルやマナーに欠ける行為の投稿は炎上しやすい
TikTokやほかのSNSでの炎上対策には、①予防②早期発見③早期消化の態勢が重要です。
何より、初期対応が一番肝心です。いつどんなことで炎上してしまうかわからない時代なので炎上リスクを把握し、日頃から投稿内容に気を付けるようにしましょう。
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