OBSとは、アバターやゲーム画面などを合成させることができるソフトウェアです。
アバターを画面上に表示させるうえで必須のため、多くのVtuberが使用しています。
しかし、本人の声、ゲームの声、PCの音など様々な場所から音声が発せられるため、音声設定で躓く方が非常に多いです。そこで本記事では、OBSのマイク設定についてまとめました。
ノイズが入ってしまう方や音量調整がうまくいかない方は是非最後まで記事をご覧ください。
OBSのマイク/音質設定
- 音割れ
- ノイズ など
高いマイクを購入しても、OBSの設定を間違えてしまうと音質は悪くなり、上記のような問題を引き起こします。そのため、機材購入の前にOBSの音質設定を見直しましょう。
また、本項目の内容は動画でも解説しておりますので、是非ご覧ください。
音割れ
音声ミキサーのレベルが0dBをこえると、音の情報が失われて「音割れ」が起きてしまいます。
そのため、マイク入力の音が大きくなりすぎないように設定する必要があります。
ノイズ
上記の音割れを防ぐために、音を小さくすると逆にノイズが発生します。
入力される音量は-15~-10dBくらいがおすすめです。
上記数値はOBSの音声ミキサーからマイクの部分に表示されております。
OBSのマイク音量のおすすめ設定
OBSのフィルタ機能を設定することで、大体の音質は問題なくなるかと存じます。
マイクのためのフィルタに下記2つを追加しましょう。
ノイズ抑制
AIがノイズや雑音と判断した音量を下げてくれる機能です。簡単にノイズを消去することができますが、完璧ではないことはご理解ください。
方式は「RNNoise(より高品質)」を選択しましょう。万が一、RNNoiseでノイズ抑制の効果が見られない場合は、Speex方式に設定を切り替えましょう。
コンプレッサー
設定した値以上の音が入力された際に、超過分の音を圧縮するフィルターです。
音割れを防止する上で非常に重要な役割を担います。それぞれ以下の数値で設定しましょう。
項目 | 設定数値 |
---|---|
比率 | 30.00:1 |
閾値 | -10dB |
アタックタイム | 6ms |
リリースタイム | 60ms |
出力ゲイン | 0dB |
サイドチェーン | なし |
比率とは、音が割れたときにどれくらい小さくするかの比率です。右に動かせば動かすほど、音が小さくなるので、絶叫したりする方は20くらいまで右にしても良いです。
閾値とは、設定したdBを超えた場合にコンプレッサーが働くなるようにする基準値です。
一度、上記の設定の調整が完了したらOBSで録画して自分の声を聞きながら調整しましょう。
OBSのマイク音量の設定バランス
音量バランスはまず、小さすぎに注意です。配信初心者は音割れを恐れて、音量を小さく設定しがちです。
音が小さいという理由でリスナー獲得のチャンスを逃している場合もあります(すべてのリスナーが家の静かなところで視聴しているわけではありません)
音量調整
- マイク音声
- BGM音量
- ゲーム音声
以上それぞれの音量を丁度良く調整する必要があります。
おすすめ音量設定
用途 | 音量 |
---|---|
マイク | -15dB~-5dB |
BGM | -25dB~-20dB |
ゲーム音声 | -30dB~-25dB |
カラオケ音源 | -15dB |
それぞれ上記の基準がおすすめです!
OBSのマイク音量テストのやり方
音声モニタリングと呼ばれますが、実際にマイク音を確かめることで、よりリスナー満足度が高い快適な音量設定にすることができます。
配信を行う上で、音量/音質のたしかめは必ずした方が良いです。
設定手順
- 音声ミキサーの設定(歯車マーク)
- オーディオ詳細のプロパティ
- 音声モニタリングをモニターオフに選択
- マイクに声をいれてみる
上記の手順で設定を完了したのちに、声を発すると少し自分の声が少し遅れて返ってきます。
ここで、ノイズや音割れを引き起こしていたらOBSの設定に問題がある可能性がたかいため、いま一度ご自身の設定を見直しましょう。
OBSのマイク設定に関してよくある質問
OBSのマイク設定まとめ
- 高いマイクを購入してもOBSの設定を間違えると音割れやノイズが起きる可能性がある
- 音割れは、音声ミキサーのレベルが0dBをこえると音の情報が失われ、発生する
- OBSのフィルター機能にて「ノイズ抑制」と「コンプレッサー」を設定すると良い
- マイク音声やゲーム音量などの様々な音の発信源のバランスが重要
- 音声ミキサーの設定で自分の声がリスナーにどのように聞こえるかの確認が可能
OBS側のマイク設定に失敗すると、リスナー獲得のチャンスを失ってしまいます。
配信において、音量調整や音質調整は非常に重要ですので、是非正しい設定を試みてください。
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