ライブ配信をされている方や、これから配信をしてみようと思っている方にとっては「台本って用意する必要があるのだろうか」と疑問に思うこともあるかもしれません。
また、話すネタや内容などを予め考えないと伸びづらい?といった疑問もいただくことがあります。台本を書かずに配信できている方もいるかもしれませんが、台本は書くこと自体に意味があるものです。
そこで本記事では、配信のために台本を書く重要性と台本の作り方をまとめました。
ライブ配信用台本の必要性
配信用の台本とは、配信内容を綴ったメモ下記です。ドラマの台本のように一語一句書いてるというよりは、配信で話す大まかなテーマやネタを書くイメージです。
現役の配信者は、台本を用意する方もいれば、用意せずに配信をする方もいます。配信用台本を用意する方のなかでも、どのような台本を用意するのかは人によって異なります。
「台本」というと、話すことを一語一句書いておくものと思う方も多いですが、配信用台本はほとんど箇条書きでよいのでそれほど時間をかけずに用意することができます。
配信用台本は箇条書き?
先述のとおり、配信用台本は一語一句書く必要はなく、箇条書きでよいです。
というのも、リスナーさんは配信者を好きで観に来てくれることが多いため、配信トークでは配信者キャラクターや色が出た方が好まれやすいです。一語一句をセリフのように準備して読み上げてしまうとキャラクターが出にくいため、むしろ箇条書き程度の方がよいのです。
また、その方が配信者自身のトークスキルも上がりやすいため、台詞というよりは箇条書きで内容を整理しておく程度にしましょう。
ライブ配信用台本の重要性
ライブ配信用台本を作ることで、事前に流れを見つけることができ、配信後もウケるネタとそうでないネタの違いやリスナーと会話した内容を思い出しやすくなります(振り返れるため)
配信も仕事と同じで、準備と振り返りが重要です。そのために「台本」というツールを準備していきます。
可視化
「箇条書き程度の配信用台本であれば要らないのでは」と感じる方もいるかもしれませんが、配信用台本は書くこと自体に意味があります。
というのも、台本を書く時はその日の配信の流れを想像しながら書く必要があります。全体の流れを可視化してまとめることで、「ここは話すことが無くなってしまいそう」や「ここはリスナーさんが飽きてしまいそう」などの問題点を客観的に見つけることができるようになります。
台本を書くことは、事前に流れを書いてみることで問題点に気づき、対策しやすくなるという重要な役割を果たすのです。
振り返り/反省
また、配信用台本を書くことで振り返りや反省がしやすくなるというメリットもあります。
皆さんは日々の配信をしっかりと振り返り、課題を次の配信に生かすことができているでしょうか。登録者やリスナーを増やすためには、ただ投稿を続けるだけでなく振り返り・改善を続けることがとても大切です。
とはいえ、長尺の過去配信を観て振り返りをするのはとても大変です。一方、台本であれば短時間で確認できるため振り返りがとてもしやすいです。
ただ闇雲に配信するだけでなく、PDCAを回して効率よく登録者を伸ばすためにも台本は重要な役割を果たします。
配信用台本の作り方
配信用台本の作り方は配信者によって様々で、正解の形式は特にありません。
とはいえ、初めて作る場合は参考の形式があった方が作りやすいため、以下にて、作り方を紹介します。
紹介する作り方はあくまで一例として、やってみて足したい情報や変えたい箇所が出てきた場合は、自身が使いやすいようにアレンジしてみましょう。
配信用台本に記載する内容
配信用の台本に記載したい内容として、以下の5つが挙げられます。
- 配信する日時
- 配信タイトル
- 配信での目標
- タイムテーブル
- 雑談のトークデッキ
ベーシックな内容となりますが、それぞれを記載しておく重要性や書き方を以下で詳しく解説していきます。
配信日時/配信タイトル
最も基礎的な内容ですが、台本には「配信日時」「配信タイトル」を記載しましょう。
記載しておくことで、あとで振り返る際にいつの配信の台本が一目で分かるようになります。
また、「配信タイトル」については、台本の全体を書いてみて改善するなど、台本上で推敲できるとより良いです。
配信での目標
リスナーさんに伝えるものではないですが、台本には「配信での目標」を記載しましょう。もちろんこちらは無くても問題はないのですが、2つの理由から記載をオススメします。
「配信での目標」を書いた方が良い1つめの理由としては、「配信のたびに小さな目標をもった方が良いから」です。配信をして登録を増やしたい方は、例えば「登録者1000人」などの目標を掲げて活動をしている方が多いです。
しかし、そのような長期的な大きな目標だけだと、結果が出るまで時間がかかった際に「いつまでも目標達成できない」と辛くなってしまいやすいです。モチベーションを保つために、配信のたびに小さな目標を作って台本に記載するようにするとよいでしょう。
また、「目標を書いておくことで振り返りがしやすい」という利点もあります。
目標・目的もなくただ配信をするのではなく「今日は同時接続50人越えを目指そう」などの目標を立てておくと、達成できなかった場合でも「何が原因だったのか」と振り返り、PDCAを回しやすくなります。
タイムテーブル
台本の本編としては、配信の「タイムテーブル」を記載します。ここでは「時間」「音・画像などの差し込み」「内容」の3つを書きましょう。
- 時間
-
配信開始から終了までを内容によって細切れし、「どの時間帯にどんな内容を配信するか」を整理します。
- 音・画像などの差し込み
-
例えば「ここで拍手の効果音を入れたい」や「ここで作ったご飯の写真を見せたい」などのトーク以外の部分を記載します。音なら「M」効果音なら「SE」のように書くと良いです。
- 内容
-
全体の流れを箇条書きで書いておきましょう。
挨拶や告知などの決まった台詞がある箇所については、カッコで台詞を書くと良いです。
タイムテーブルの「内容」を書く際には、「山場」を意識して書きましょう。「山場」は、その日の配信のうち最も盛り上がる内容を事前に考え、配信の後半に持ってくるのが良いです。
例えばゲーム配信であればボス戦、歌枠であれば盛り上がる曲を「山場」として配信の後半に持ってくることで、単調な配信よりもリスナーに最後まで楽しんでもらいやすくなります。
雑談のトークデッキ
配信の本編ではありませんが、台本に「雑談のトークデッキ」を書いておくと便利です。
特に配信中に無言になってしまうことが多い方などは、話すことが無くなってしまった時用に事前に用意しておくと配信を盛り下げずに終えることができます。
雑談のトークデッキの作り方については、以下の記事で詳しく紹介しているため、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
配信に台本は必要?使える台本の書き方や重要性まとめ
- 配信用台本は箇条書きでよいため、それほど時間をかけずに用意できる
- 台本を書くことで、事前に問題点に気づき対策しやすくなる
- 台本を書いておくことで、振り返りや反省がしやすくなるというメリットもある
- 台本の作り方は人それぞれで正解はない
- タイムテーブルでは「山場」を作ることを意識する
- 台本に書く内容はも人それぞれだが、以下の内容を書くのがオススメ
No. | 記載したい内容 |
---|---|
① | 配信する日時 |
② | 配信タイトル |
③ | 配信での目標 |
④ | タイムテーブル |
⑤ | 雑談のトークデッキ |
配信用台本は、事前に問題点に気づいて改善したり、振り返りに活用できるなどのメリットがあります。台本がなくても配信自体はできますが、より良い配信を目指してまずは一回書いてみましょう。
台本に書く内容に正解はないものの、主に上で紹介した内容を書いておくとよいです。
また、初めて台本を書く方向けに上記の内容をかけるフォーマットが以下からダウンロードできます。
コメント